膀胱炎にご注意ください
ここ最近、外来患者さんで急増しているのが、若い女性の膀胱炎です。
主な症状は、排尿時痛、頻尿、血尿です。38℃以上の発熱は膀胱炎では起きませんが、排尿時痛等の症状に加えて、38℃以上の発熱がある場合は、腎盂腎炎(じんうじんえん)を併発しているので、早い段階で専門医の受診が必要となります。
膀胱炎の原因は、女性は尿道が短く、膀胱に細菌感染しやすいこと、寒さによって免疫力が低下すること等が考えられます。一番多い、原因となる細菌は大腸菌です。
膀胱炎の診断は、検尿によって尿中の白血球や細菌の有無を確認することと、患者さんの症状から総合的に診断します。膀胱炎の診断に至った場合、さらに尿の細菌培養検査を行い、原因菌の特定が治療に必要です。
治療法は基本的に抗菌薬の内服と飲水励行です。
当院では検尿の精密検査は75秒で完了しますので、迅速に診断いたします。
特にこれから寒さが身に染みるようになると、さらに体が冷えて免疫力が低下しますので、ご注意頂ければと思います。