男性更年期障害
更年期障害は女性の健康課題と思われがちですが、その潜在的な男性患者は相当数と予測されています。
男性更年期障害の典型症状は?
- だるい等の倦怠感
- 疲れやすい、やる気がおきない
- 勃起不全等の男性機能の低下
- 集中力の散漫
- イライラする、怒りっぽい
- 不眠
抑うつ状態であったり、情緒不安定で心療内科や精神神経科を受診し、向精神薬を服用しているものの改善しない場合、その原因が男性更年期障害であることが少なくありません。
男性更年期障害の原因は?
男性更年期は男性ホルモン、つまりテストステロン濃度の低下によって起きます。体のほとんどが精巣でテストステロンが合成されていますが、その機能が低下していることに起因しています。ストレスや加齢、また最近では生活習慣病(高血圧、糖尿病等)によって生じることが示されています。
男性更年期障害であるか、AMSスコアによって判断できますので、下の表を参考にされてください。
男性更年期障害はどのように診断する?
AMSスコアの診断基準と、血清テストステロン値を測定して診断します。

治療方法は?
体調が悪く、血液検査で男性ホルモンが低い場合には加齢性腺機能低下症と診断されます。職場などのストレスのチェックや睡眠、運動や食事の習慣の改善で症状は改善します。漢方薬やED治療薬、抗うつ薬などが処方されることもあります。著しく男性ホルモンの値が低く、症状が強いときには、テストステロン補充療法を行います。保険治療としてはテストステロンの筋肉注射を2から4週間おきに症状が改善するまで行います。
思い当たるという方は遠慮なさらず、ご相談ください。